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■ 信号経路の点と線

ギターからスピーカーまでの信号経路を、点は接続部分、線はホースとして考え、電気または音の流れを、水として捉えてみる。

たとえば、水道から出る水で、あなたの車を洗車すると想定してみよう。

簡単に考えれば、蛇口に必要な長さのホースをつなぎ、車にジャーっと…。要するに、それだけのことだから、うっかり大事な所を見逃しやすいわけだ。

エレキギターは、アコースティックギターと比べて、パーツの量が多い。いや逆に、パーツで成り立っていると考えた方が良い。

まずはソリッドギターとして、ジャックにシールドをさす前の鳴り方が大切だ。この段階で、適切な調整をへて、充分に鳴るようになっていなければダメだ。

なにせ、その音を元に、信号の伝達が行なわれるのだから。

わかりきったことだが、最初に良質の鳴りがなければ、いくら良いパーツを、その後ろに用意しても、結局ダメなものはダメなんだな。

ギターのセレクトは、後々、リスナーが、その音源を聴いて、感動できるかどうかという問題にまで、発展していく。

アマチュアは、自分が満足すれば良いとしても、プロにとってはやはり、そこが、大きな課題といえよう。

話を戻して、本当は「点」は無い方が理想だ。しかし、エレキギターとアンプが一体化することは、どこまで行ってもありえない。

だから、なるべく点を減らすわけだ。そして、できるだけシンプルな形を作る。不要な物は、取り去って行くわけだ。

その上で、残った点の、一箇所・一箇所に気を使う。たとえば、ジャック、SW、内部のハンダ等々…あげれば、パーツの数だけあるから、きりがない。

ちなみに僕は、点には、クライオジェニック処理した物を多く使っている。

そして、線、これも考え方は、点と全く同一。電気楽器の宿命みたいなものだな。

パーツの集合体、点と線によって、水の流れ方は、大きく変わる。

よく、ライヴで使用する延長パワーケーブルは、巻きをすべてほどいて使う…と言われるが、それは、この考え方によるところが大きい。ほどいて、流れをスムースにしてやるわけだ。シールドも同じだ。

ところで、電気は発電所で作られ、山から何万ボルト以上もの流れを持って降りて来る。それはそれは長い旅だ。その中ですでに、点と線が使われているのだから、街中まで降りて来た電気君は、そうとう汚れているわけだ。

その汚れた電気君が、弱電の世界まで入り込み、以下、シールド、点、線、点・線…となる。

その位は、基本として頭に入れておかないと、E・ギタリストとは言えない。

では、汚れている電気君に、何をしてあげられるか、それは、君の気づかい次第で、ランクが決まる。方法論も山ほどある。

僕のスクールでは、最良の方法で、スピーカーまで電気君を導く方法を教える。そこには、当然理屈もあるが、最終的には、もちろん、耳で決定するものだ。

単に「高価な物を買えば済む」というだけの問題ではないのだから。

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